理想的な死に方

介護・障害

生まれてくることが選べないように、死に方も選ぶことは出来ません。

どんなに健康に気を付けてもね。

 

寝たきりで最期を迎える「ネンネンコロリ」が圧倒的に多いんですが、病気で寝込まず元気に過ごしていたのに、ある日突然亡くなる「ピンピンコロリ」が理想だとする人は多いです。

 

ヒトの寿命には、「健康寿命」と「平均寿命」があり、この2つの差が「不健康な期間」となり、少なければ少ないほど、「ピンピンコロリ」というわけです。

 

確かに「ピンピンコロリ」も良いんですが、他にも理想的な最期があるんですよ。

 

それは「老衰」です。

 

闘病をせず、呼吸や代謝等の体の機能が自然に衰え、生命維持ができなくなる。

これが生物として最も自然な最期の在り方かもしれません。

動物は基本的に老衰で死にますからね。

 

また、「ネンネンコロリ」に入るんですが、痛みのコントロールがなされるという条件付きで、癌で亡くなるのも案外穏やかです。

 

私の母は癌で亡くなったんですが、ヤクルトを飲んだ数時間後にあの世に旅立ちました。

 

痛みもなく、食欲もあるのに「早よ死にたい」を連呼していたのは、こんな腐りきった世の中になることを予測していたのかもな、と思っています。

 

本人的にラクなのが、脳出血や心筋梗塞で意識不明になって、そのまま亡くなるケースです。

 

「うっ!」と思ってそのまま亡くなるので、自分の死が受け入れられずに地縛霊になってしまうかもですが…

 

やっぱり、癌とか脳出血はイヤだわ~

ピンピンコロリがいいわ!

 

そんなあなたに、「ピンピンコロリ」でめでたく死ぬには、どうすればいいんでしょうか?

ちょっとしたコツをお伝えしましょう。

 

 

人生終盤の下り階段は、

①歩けなくなる

②排泄ができなくなる

③食べられなくなる

という順に下っていきます。

 

一度できなくなってしまうと、再度出来るようになることは、まずありません。

この階段を下りる速度をゆっくりにすると、「ピンピンコロリ」に近付けます。

 

やはり自分の足で歩くということは、めちゃめちゃ重要です。

 

自分で歩けている間は、食べるし出しますからね。

 

認知症予防にもつながりますが、引き籠らずに社会的なつながりを維持するということも大切です。

 

特に男性は、退職すると社会とのつながりを失ってしまい、知らないうちに孤立してしまう人が非常に多く、孤独死する人の7割は男性のようですから、これは要注意ですね。