俺の親はお前の親

嫁姑

私は58歳の主婦で、パートで働いています。

自営業の夫は59歳で、結婚と同時に義両親と同居してきました。

以前は3人の娘たちと義両親の7人で住んでいたんですが、一昨年義父が亡くなり、長女と次女は結婚して家庭を持ち、三女も東京で就職したため、今は私たち夫婦と義母の3人暮らしです。

 

子育ても終わり、ようやく自分の時間が持てると思っていた矢先、義母が脳梗塞で倒れてしまいました。

 

命には別条なかったのですが、下肢に軽い麻痺が残ってしまいました。

子供たちが独立して、やっと自分の時間が持てると思ったのに、次は義母の介護だなんて…

 

私が作るご飯は不味いからと一口も食べずに目の前で捨てられたり、夫の事業の売上が下がると私のせいだと嫌味を言われ、子供が3人とも女の子であることをずっと責められていました。

 

今でも忘れられないのが、「後継ぎも産めない無能と結婚してしまった息子くんが不憫だ」という義母の言葉です。

 

そんな義母の介護なんて、まっぴらごめんです。

 

 

夫は「母さんはお前の母親でもあるんだから、お前が介護をするのが当然だろう」と、全てを私に押し付ける気満々です。

 

私が義母に辛く当たられているときは、「お前が我慢すればいいだけだろう」と義母の味方をしていた夫。

自分の母親なんだから、自分で介護すればいいのに!

私は義母の介護要員でも、夫の家政婦でもないわ!

と、イライラしながら過ごしてきたけど…

 

 

結婚して32年。

ふと見た新聞に載っていた「熟年離婚」という特集記事。

 

厚生労働省の統計によると、離婚した夫婦のうち、同居期間が20年以上になる夫婦は全体の約2割を占め、その割合は年々増加しているとのこと。

 

熟年離婚のきっかけは、「子供の独立」と「夫の定年退職」

原因は、「家事をしない」「不倫」「暴力・ハラスメント」

 

「わかるわ~!」

 

私は真剣に、熟年離婚について調べ始めました。

 

非常に重要なのは次の2点だそうです。

 

・夫の財産をしっかり把握しておく

・離婚後の居住環境を整えておく

 

・どこの銀行に口座があって、いくら入ってるのか

不動産や株などの資産運用をしてるのか

いざというときに差し押さえる財産を把握しておくことやで。

離婚の準備として別居をする場合は、それぞれの収入に応じた「婚姻費用」の請求ができるのね。

離婚後は1人で暮らしていくことになるから、早めに住む所を探して、金銭的にも破綻しないような計画を立てないとアカンね。

財産分与でいくらぐらい貰えるのか計算しとこ。

先ずは夫の資産状況を把握することですね!

年金分割(夫婦で半分ずつの受給となるように、一方の年金を分割してもらう制度)も、忘れたらアカンで。

 

このように、私の熟年離婚大作戦は、夫には秘密で着々と進んでいました。