「過ぎたるはなんとか」っていうお話

お金・法律

そのMさんは現在73歳です。

受給している年金は1か月約14万円。

この収入では思うような活動ができないので、清掃のアルバイトをして月に7~8万円を稼いでるそうです。

 

Mさんは独身で結婚歴もありません。

そんなMさんがハマったのは、いわゆる「地下アイドル」の推し活でした。

 

ちょっと、Mさんの話を聞いてみましょう。

 

 

私は子供の頃からネクラでして。今はコミュ障って言うんですかね。

女性とは縁がなく、友達も殆どできませんでした。

学校ではキモいと言われて、いじめにもあいました。

何とか地獄の学生時代をやり過ごして就職したんですが、自宅と職場を往復するだけで、何の楽しみもない、ただ食べるために働いてるという生活でした。

自分は何のために生きてるのか?死んだ方がマシなんじゃないか?っていつも思ってました。

かと言って死ぬ勇気もなく、ただ息をしてるだけでしたよ…

 

13年前、60歳で定年を迎えました。

とうとう会社にも行かなくて良くなってしまって、今から結婚なんて無理だし、子供もいなけりゃ友人と呼べる人もいない。

本当に独りぼっち、これからどうすればいいんだろう…と途方に暮れました。

 

家に居ても塞ぐ一方なんで、取り敢えず外に出てみようと思って、天気も良かったから近くの大きい公園に行ったんです。

すると、そこで何かのイベントをやってたんですね。

ヒマだし、近付いて行ったらスタッフに声をかけられました。「こちらにどうぞ~」って。

言われる通りに列に並びました。

それで分かったんですが、そのイベントは地下アイドルの野外ライブだったんです。

私が並んだのは物販の列で、買わないという選択肢はなさそうだったし、高いものでもなかったので、ペンライトとTシャツと法被を購入しました。

 

そのあとです!雷に打たれた様な電流が全身に流れたのは!

とはいっても、雷に打たれた経験なんてないんですけどね(笑)

 

 

ツインテールにピンクのリボン、ミニスカートの愛らしいお嬢さんが、「こんにちは!」と微笑んでくれたと思ったら、その美しいお手々で私の右手を「ぎゅ」ですよ!

天にも昇る気持ちって、こういうことを言うんでしょう。

私が独身でいたのは、彼女に出会うためだったんだと、運命を感じましたね。

こんな愛くるしい妖精さんが、「また会いに来てくださいね」って言うんですよ?行くしかないでしょう!!

 

 

舞い上がってたのは認めます。

だって、学生時代は女子からキモいと言われ続け、就職してからは職場の女性に業務連絡をしただけで逃げられるんですよ?

地元に変質者が出たっていうニュースが流れたときなんか、近所のおばちゃんから犯人扱いされていたようでしたし…

そんな私にとっては、天と地がひっくり返ったような、夢のような経験だったんですから、完全に世界観が変わりましたよ!

妖精さんが、私に生きる希望を与えてくれたんですっ!!

 

 

 

なるほど…

Mさんに生き甲斐ができたことは、とっても喜ばしい出来事です。

Mさんの身の丈に合っていればね…