ある週末の夜でした。
もう20年以上は連絡を取っていない、中学時代の同級生から突然メールが届きました。
「うちの娘がバイト先でトラブルになってしまって…どうしたらいいかなぁ?今から会われへん?」
たま~にくるんですよね、こんなご連絡。
知らんがな。
すると「携帯の番号、変わってない?」とメールが来てすぐ、携帯電話が鳴りました。
おいおい、勘弁してくれよ…
当然、対応いたしません。
「今、電話してんけど?番号変わった?娘がバイト先から損害賠償の請求をされてしまって困ってんねん!」
普段からやり取りのある友人ならともかく、最近あなたと連絡を取ったのって、確か20年以上前ですよね?
メールにてお返事いたしました。
「久しぶり。元気そうで何よりです。今日は土曜日で休業日ですし、私の法律相談は有料です。それでも良かったら、きちんと予約を取ってもらえますか?」
「有料」という言葉で、やっとトーンダウンしてくれたようです。
「あ、そうなんや… ごめん。ちょっとパニクってしまって…」
もちろん、予約なんてなさいませんでしたよ。
・友達やし、当然タダでアドバイスしてくれるだろう
この気持ちが最初のメールで丸見えでした。
タダでいいか、おカネをもらうか、もらう場合はいくらもらうか
これは、私が決めることなんです。
お前が決めるな。
マトモな友人なら、「ちゃんとおカネを請求してね」と申し出てくれます。
請求なんてしませんが(^^)
こんなクレクレ君、どこにでもいてますよね。
自分の利益のみを追求して、対価は払わない人。
・やってもらって当たり前
・サポートしてもらって当たり前
・質問したら、答えてくれるのが当たり前
クレクレ君に欠けているのは、「相手の立場になって考える想像力」でしょうね。
ちなみに、クレクレ君といえば、私は「クラウドファンディング」を連想します。
最近は、猫も杓子もクラウドファンディングですね。
クラウドファンディングとは、何らかの目的を達成するために、インターネットサイトを通じて、不特定多数の人から金銭等を集める行為です。
立ち上げる側はおカネが手に入り、支援する側は「ヒーロー願望」が満たされるんでしょう。
クラウドファンディングにはいくつかのタイプがあるんですが、日本で最も多い形態は「購入型」と言われるもので、集まった資金で開発した商品やサービスが、出資してくれた人へのお返しです。
このクラファンって、要は「〇〇したいけど、おカネが足りないから恵んでください!」ってことでしょ。
働くなり融資を受けるなりして、自力で何とかしろよ、としか思えません。
しかも、目標金額が50万円とか100万円とか…
バイトを掛け持ちして、節約したら貯められるでしょうに。
「この人乞食かな?」と思わざるを得ない人も多く存在します。
ちょっと調べてみたら、やっぱり、「クラファンとネット乞食はどこが違うのか?」みたいなことが話題に出ていました。
クラファンと言えるために満たすべき条件は次の4つです。
① 他者利益を目的にする(=自己利益を目的にしない)
② 資金の使途を明確にする
③ 資金調達の必要性がある
④ リターン(お返し)がある
これらを全て満たしていたのが、先月まで募集していた、法隆寺のクラファンでしたね。
目標額2000万円に対して、集まった支援額が1億5700万円!
反対に、これらを満たしていないのが「ネット乞食」です。
「海外旅行がしたいから」とか、「新しいPCが欲しいから」といった理由でクラファンを立ち上げるのは、乞食行為とみなされても、しかたないのないことです。
以前、知ってる弁理士が、「自分の資格を活用した『ほにゃらら』を開発しました!この『ほにゃらら』を広めて、世の中のみなさんを良くしたい!」とかいうクラファンを立ち上げてたのを見ました。
これ、世の中のみなさんに利益を与えるを目的にしているフリをして、結局は自分の利益のためだという本音が「ダダ漏れ」なんですよね…
目標金額は50万円くらいやった記憶がありますが、目標額未達成で、撃沈してはりました。
ダサすぎでしょ。