クラファン詐欺?
少し前に物議を醸していた、キングコングの西野さん。
地元である兵庫県川西市に「えんとつ町のプペル美術館」を作って、川西市を盛り上げたい!というクラファンを立ち上げ、目標額を上回る6200万円を集めていました。
美術館のオープン予定日は2022年4月とされていたけど、集めた資金で購入したとされる土地は未だ更地のまま。
本人曰く「あの場所には『えんとつ町のアパート』を建てる。あそこは道が狭いので、美術館は別の場所に建てる」とのこと…
西野さんのクラファンも「購入型」なのですが、購入型クラファンって、「出資を募る者を売主、出資をする者を買主」とする、単なる売買契約になるんです。
なので、購入型クラファンの実施者は、売主として特定商取引法や民法といった法律の規制を受けることになります。
つまり、販売した商品等に欠陥があった場合は、出資金を返せと言われたり、損害賠償を請求されるおそれがありますし、目的の変更(美術館からアパート)は、クラファン開始の根本に関わるものなので、基本的には認められないのです。
しかし、西野さんに出資した人々は、彼が主催するオンラインサロンの信者さんが大多数でしょうから、クラファンの目的が美術館からアパートに変更されてもクレームは出ていないとのこと。
買主さんが受け入れたのなら、結果オーライです。
とはいえ、このクラファンが炎上するのは、条件を満たしていないからなんですよね。
前ページに書いたクラファンの条件のうち、
③ 資金調達の必要性がある
これを満たしているのか?という点なんです。
西野さんって、めっちゃ稼いでますよね。
オンラインサロンの収益だけでも、当時の会費が1人月額1000円で、クラファン立ち上げ当時の会員数が約1万人だったので、月に1000万円です。
6000万円なんて、半年で入ってくるのに、他人から募る。
自分で建てろよ。
って思われたんですよね。
すると、
① 他者利益を目的にする
これも怪しく感じてきて、他者の利益を隠れ蓑にした、自己利益の実現じゃないの?と思わざるを得ません。
こんなことをするから、詐欺師っていわれるんですよ…
とはいえ、詐欺罪が成立するには、
・おカネを受け取った側が「嘘をついて、おカネを取ってやろう」と思って嘘をついたこと
・おカネを払った人が「本当だと思ってたのに、騙された」と思うこと
これらが必要なので、詐欺師側が「騙すつもりじゃなかったんですぅ」と言えば、詐欺罪として立件するのは難しいんですよね…
そういえば、西野さんの相方である梶原さんも、「10時間ドミノ生配信企画を行う」ために、目標金額を600万円とするクラファンを立ち上げていたんですね。
しかし、「ドミノをする意味がわからない」「自分のお金でやればいい」といった批判が上がったため、わずか3日後に、クラファンをやめたとか。
さすがコンビ、やることが一緒ですね。
このような、資金集めや詐欺の話に限らず、どんなことでも知っていて損はないので、変なトラブルに巻き込まれても余裕でかわせるように、日頃から耳をダンボにしておきましょう!
・乞食行為って犯罪になるって本当?
・親が認知症になったら、必ず後見人をつけないといけないの?
・税金を滞納したらどうなるの?
このような素朴な疑問は「しょしこ」におまかせ。
「こんなことが知りたい!」ということや、お悩み相談、ご意見などを送ってもらえたら、このメルマガで取り上げて、回答させていただきます(^^)
今後発生しそうなことを先に知っておくと、怖いもんなしです。
どんなことでも「オオゴトになる前」が重要で、一旦オオゴトになってしまえば、長期間決着しないし、しかもめっちゃ疲れます。
今は、例の事件が真っただ中なので…
贈与、相続、お墓、親族関係、治療費で、もめにもめている人が、日本国中で激増しております。
なにかあってからでは遅いので、早いうちから、しっかり準備しておきましょう。
自分は大丈夫という、ヘタな思い込みは、人生を台無しにしてしまいますよ。