法を知ることが勝利の条件である~第2章~

お金・法律

趣味でブログを書いているB子さん。

そのブログがある日突然、「炎上」してしまいました。

 

コメント欄には身に覚えのない誹謗中傷がテンコ盛りでした。

・いつもダサくてセンスが悪い

・B子は子供が通う塾の講師と付き合っている

・ブスのくせに自撮りを載せ過ぎでキモい

・B子がやっていることって詐欺でしょ、最低

・B子って〇〇っていうお店で風俗嬢をやってる

 

こんな書き込みが、毎日入り続けます。

B子さんはブログを見るのが怖くなってきました。

でも、何を書かれているのか、気になって気になって仕方がありません…

 

「誰がこんなウソっぱちを書いてるの?」

 

近所のママ友が数人で井戸端会議をしていたら、「自分のことを噂しているのかも?」と疑心暗鬼に陥ります。

いたずら電話もかかってくるので、電話の呼び出し音を聞くとビクビクしてしまいます。

夫は「顔も見えない知らない奴らが書いたことなんか、気にしなけりゃいいのに」と他人事です。

 

「一体私が何をしたって言うの…!なんで私がこんなに嫌な思いをしないといけないのよ!」

B子さんは市が主催する、弁護士の無料相談会の予約を入れて、どうしたらいいか相談してみることにしました。

 

 

B子さんが書かれた書き込みは、侮辱罪や名誉毀損罪にあたるとのことで、行えることは2つありました。

・書き込みを削除してもらう

・書き込んだ犯人を特定する

 

犯人の特定ができたら、3つの選択肢があります。

・話し合いをして示談で済ませる

・民事訴訟をして慰謝料などを請求する

・刑事告訴をする

こんな流れになるとのこと。

 

B子さんは、中でも特にひどい書き込みの削除と、その犯人の特定を依頼しました。

弁護士への費用はかかるけど、お金の問題ではありません。

どこのどいつが、何故こんなことをするのか。

「匿名だからバレないだろう」「みんなやってるし、大丈夫だろう」と、高を括っている犯人。

 

B子さんは、誰にも傷つけられない平穏な日常を取り戻すために、犯人が二度とこんなことを行わないように、泣き寝入りはせず、犯人を安全地帯から引きずり出してやることにしました。

 

 

それから3か月ほど経ち、書き込みをした犯人が特定できたと弁護士から連絡がありました。

なんと犯人は、仲良くしていたママ友のH美さんだったんです。

 

ショックでした…

知らなかったほうが良かったのかも知れません…