法を知ることが勝利の条件である~最終章~

お金・法律

自業自得

かなりご立腹な父は、マンションの自分の持ち分を、悪徳ブローカーに売り払ってしまったのです!

 

つまりこのマンションは、どこの誰かもわからないブローカーと夫の共有状態になってしまったんです。

 

しかもこのブローカーは、「私にもこのマンションに住む権利があるのだ」と主張して、部屋に居座り始めました。

 

夫は、自分の家に知らないオッサンが、突然居座り始めたことが理解できないようでした。

 

夫「あなたは誰ですか?!ここは私の家です!どうやって入って来たんですか?出て行ってください!警察を呼びますよ!」

ブローカー「私はあなたの義父から、このマンションの持ち分を譲り受けたから、ここは私の家でもあるんですよ~ 警察?どうぞ呼んでください。私もここに住む権利があるのでね。」

と言ってブローカーは、この家の登記簿を夫に見せました。

 

夫「え?ウソ?なんで??」

ブローカー「このマンション、業者に売却したいんですよね~ あなたの持ち分、売ってくださいよ~」

夫「え?そんなことしたら、私の住むところがなくなるじゃないですか!いやですよ!」

ブローカー「特別に1千万円で買ってあげますよ」

夫「そ、そんな安いわけないでしょう!」

ブローカー「じゃあ、あなたが好きな値段で誰かに売ってしまえばいい。まぁ、私のようなならず者が共有者にいる物件なんか、だーれも買ってくれないだろうけどね~」

夫「そ、そんなぁ…」

ブローカー「売ってくれるまで、私はここに住むからネ」

夫「そ、そんなぁ~」

ブローカー「ちなみに、今なら1千万円で買ってあげるけど、時間が経つにつれて、買値は下がっていくからネ」

夫「・・・」

 

 

夫はブローカーの攻撃に耐えきれず、メンタルをやられてしまったようで、泣く泣くこのブローカーにマンションの持ち分を売却したそうです。

 

その後夫はどうしたかって?

離婚が成立したので、私は知りませーん!

浮気相手だった部下の女に、老後の面倒を見てもらったらいいんじゃないですか?(^^)

 

私の方はというと、子供がいないので、老後に備えて専門家とこんな契約をしました。

・私が死んだらお葬式はせずに、両親の眠るお墓に納骨してほしい

・病院や施設の未払い費用を、私の財産から払ってほしい

・実家は売却して、○○○○という団体に全額を寄付してほしい

 

これでひと安心です。

 

思いがけず身軽になれたので、これからは友人たちとじっくり、老後を楽しみたいと思います。

 

 

 

ということで、今日は「不動産は共有名義にしたらこわいよ!」というお話でしたが、どんなことでも知っていて損はないので、変なトラブルに巻き込まれても余裕でかわせるように、日頃から耳をダンボにしておきましょう!

 

・寿司屋で「あがり」(お茶)1杯1100円を請求されたんですが、高すぎませんか?支払わないとダメなの?

 

・「500万円当選しました」という迷惑メールが届いたが、本当に支払わせることなんてできるの?

 

・妻が風俗で働いていることが発覚しました。苦しい家計を支えるために、やむなく風俗で働いていたらしいんですが…離婚できますよね!

 

このような素朴な疑問も「しょしこ」におまかせ。

 

「こんなことが知りたい!」ということや、お悩み相談、ご意見などを送ってもらえたら、このメルマガで取り上げて、回答させていただきます(^^)

すずらん司法書士事務所|しほうしょしこ
昨日の友は今日の敵|コレ、対岸の火事ではありません。

 

今後発生しそうなことを先に知っておくと、怖いもんなしです。

 

どんなことでも「オオゴトになる前」が重要で、一旦オオゴトになってしまえば、長期間決着しないし、めちゃめちゃ疲れます。

 

今は、例の事件が真っただ中なので…

贈与、相続、お墓、親族関係、治療費で、もめにもめている人が、日本国中で激増しております。

なにかあってからでは遅いので、早いうちから、しっかり準備しておきましょう。

自分は大丈夫という、ヘタな思い込みは、人生を台無しにしてしまいますよ。