法を知ることが勝利の条件である~第1章~

お金・法律

借金なんかで絶望しないでほしい

社会人になったばかりの22歳の女の子が、借金を苦に自死を選んでしまいました。

消費者金融から150万円の借金をした理由は、暗号資産でお金を運用してもらって、利益を出してもらおうと思ったからです。

その投資先は、海外に拠点を置いているという会社で、「AIを駆使して暗号資産を運用するので、多額の配当が出る」と言って多額の金銭を集めていた詐欺集団でした。

 

彼女の両親は幼いころに離婚しており、母一人子一人の環境で育ったため、奨学金を借りて進学し、今年から400万円の返済も始まる予定でした。

ずっと苦労し続けていた母の背中を見て育った彼女は、少しでもお金を得たい、母を楽にさせてあげたいという気持ちがあったから、そこにつけ込まれたのかも知れません。

お母さんの後悔の念は、計り知れないと思います。

 

22歳の彼女にとって合計550万円という借金は、とてつもなく大きいもので、もうどうしようもないと思ったのでしょう。

でも、死を選んだところで根本的な解決はしておらず、お母さんを悲しみのどん底に突き落とすだけでした。

 

彼女はどうすれば良かったのか?

詐欺師にお金を渡す前に、お母さんや信頼できる誰かに相談すべきでした。

 

そして、そのもっと前。

奨学金を借りるときの保証人の選択がとっても大切でした。

・保証を親と親族にお願いするのではなく、保証会社にお願いすること

 

彼女の場合、保証人は人だったのか会社だったのかはわかりませんが、保証会社に保証を依頼すると、保証料が発生するので、それを節約するために、母が連帯保証人、親戚が保証人になっていたのかな、と推測します。

 

もし、保証会社に保証してもらっていたら、母や親戚に迷惑をかけることがないので「自己破産」すればオッケーです。

保証会社ではなく、人に保証してもらっていたら、借金をした自分が自己破産してしまうと、その借金は母と親戚に請求が行ってしまうので、自己破産を選ぶのに躊躇してしまうんですね。

自己破産もできない、お金の工面もできない、となると、八方塞がりになってしまって、最悪の選択をしてしまうことに繋がってしまいます。

 

保証人に迷惑をかけようと思って借金する人なんて、いないでしょう。

でも、先のことは誰にも分からないので、わずかな保証料をケチってまで、親や親戚に保証してもらうべきではありません。

保証料を払って保証してもらうということは、「迷惑かけるかもやけど、保証料払うからよろしく!」ということなので、堂々と保証会社に借金の肩代わりをさせれば良いのです(^^)

そして自己破産すれば、合法的に借金が棒引きになりますから、死ぬ必要なんて全くないんです。

 

この辺りのことを知らなかったとすれば、お母さんは自分を責めて、非常に悔しい思いをされていると思います。

 

・無知は大罪、知は人生の力なり

 

というわけで…

このような、詐欺や借金の話はもちろん、どんなことでも知っていて損はないので、変なトラブルに巻き込まれても余裕でかわせるように、日頃から耳をダンボにしておきましょう!

 

・コナン君が「真実はいつもひとつ!」って言ってるけど、違うんでしょ?

・居酒屋などで勝手に出される「お通し」、要らないんだけど拒否できないの?

・親の財布からお金を盗んでも、犯罪にならないって本当?

 

このような素朴な疑問も「しょしこ」におまかせ。

 

「こんなことが知りたい!」ということや、お悩み相談、ご意見などを送ってもらえたら、このメルマガで取り上げて、回答させていただきます(^^)

すずらん司法書士事務所|しほうしょしこ
昨日の友は今日の敵|コレ、対岸の火事ではありません。

 

今後発生しそうなことを先に知っておくと、怖いもんなしです。

 

どんなことでも「オオゴトになる前」が重要で、一旦オオゴトになってしまえば、長期間決着しないし、しかもめっちゃ疲れます。

 

今は、例の事件が真っただ中なので…

贈与、相続、お墓、親族関係、治療費で、もめにもめている人が、日本国中で激増しております。

なにかあってからでは遅いので、早いうちから、しっかり準備しておきましょう。

自分は大丈夫という、ヘタな思い込みは、人生を台無しにしてしまいますよ。