みなさん、おはようございます!
大阪は北浜の司法書士、“しほうしょしこ”です。
今日は先週の続きで、キングオブ悪い借金・ヤミ金のお話です。
ヤミ金とは、貸金業法に抵触している違法な者 です。
貸金業法では、『業として』貸付を行う場合は、貸金業者としての登録が必要としているんですが、
『業として』とは『業者として』という意味ではなく、
・不特定多数の人に
・何回も貸していて
・利息を得ている
という意味なんです。
ヤミ金は違法な高金利を設定しているため、返済の義務はありません。
「クリーンハンズの原則」
から考えると当然のことなんですね。
クリーンハンズの原則とは、「違法行為をしている者を法律で保護する必要はない」ということ。
あ。だからと言って、最初から返さないつもりで借りるのは、詐欺罪に該当するのでダメですよ(^^)
ヤミ金の悪どい手口の色々、ちょっと見てみましょう。
ヤミ金もお金をかすめ取ろうと必死です。引っ掛からないでね!
①返済能力を確認するという名目で、『手数料』や『保証金』を要求され、借入したいがために払うとドロン!
詐欺られました・・・
②返済期日が来るけど返済出来ない、どうしよう…と思っていたらグッドタイミングで「お金貸してあげるよ?」と業者から連絡が入ったりする。
そう。あなたの情報がヤミ金業者間で共有されているんです。
③銀行口座や携帯電話を買ってあげると言われる。
これはあなたも犯罪者になってしまうやつです!
銀行口座を渡すと犯罪収益移転防止法に、携帯電話を渡すと携帯電話不正防止法に違反し、あなたも犯罪者です。
もちろん、「知らんかった」では済みません。
④お金を貸してあげるからと言って、性的な行為や性的な関係を迫られる。
『ひととき金融』っていうらしいです。女性は要注意です。
お金を受け取りに行ったり、会いに行ってはダメです!いや、借りたらダメ!!
⑤1日に100件以上の取り立て電話をかけてくる。
あなたに精神的苦痛を与えて、この苦痛から逃れるにはお金を払うしかない…とあなたを追い詰めるためです。
⑥「返さなければ殺す。」「お前が払わないならお前の親から返してもらう。」「警察や弁護士に依頼したらトコトン追い込む。」など言葉で脅してくる。
録音しておいてください。脅迫罪成立です。
⑦勝手にピザやお寿司の出前を10人前頼まれて持って来られたり、救急車や消防車を家に呼んだりされる。
頼んでいない、呼んでいないと言えばお金の支払いはしなくても大丈夫ですが、イヤですよね。
こんなウシジマくんみたいなヤミ金の被害者が多いので、行政が取り締まりを厳しくして、ヤミ金業者を排除しようとしました。
すると現れたのがソフトヤミ金です。
「利用者に親身」「優しい」「取り立てがない」ことから、利用者もソフトヤミ金は良心的だ、などと錯覚しがちですが、所詮ヤミ金です。
返済されないと分かると、手のひらクルー!
厳しい取り立てを行う業者も多いです。
ヤミ金で借りたお金は、法的に返済する必要はありません。
ヤミ金業者は、賃金業としての登録を行っていないし(=違法)、金利も明らかに暴利(=違法)なので、ヤミ金業者からお金を借りる契約自体が絶対的に無効なんです。
クリーンハンズの原則ね。
ヤミ金業者と手を切るには、手を切るという強い意志と、ヤミ金対応が得意な弁護士か司法書士に依頼するのが一番です。
自力では無理なので、相談に行ってください。
相談先は、相談料無料の「大阪いちょうの会」がオススメです。
ヤミ金対応、私は得意じゃないので、来ないでくださいね~(^^)/~~~
ということで、また来週!
~無知は大罪、知は人生の力なり~
知っているのと、知らないのとでは天地の差。
法律は正義の味方なんかではなく…
知っている人、ちゃんと使った人の味方です。
あなたは法律を、敵に回していませんか??